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結城丈二(ゆうきじょうじ)は、仮面ライダーシリーズに登場するキャラクター。

仮面ライダーV3』 - 『仮面ライダーBLACK RX[]

仮面ライダーV3』43話から登場し、V3と共闘したサブヒーロー。後に仮面ライダー第4号として認められる。

プロフィール[]

1950年11月3日生まれ。身長175cm、体重70kg。優秀な科学者でIQは201を誇る。科学者らしく沈着冷静だが、一方で猪突猛進で暴走しがち。自分の研究が認められなかった助手時代にデストロンのスカウトを受け入団した(父を失い病弱な母と暮らしていた幼少時からデストロンの援助を受けていたという設定もある)。デストロンの実態を知らないまま、平和のためと信じて研究を続け、科学班のリーダーとして頭角を現していた。ライダーマンとしてデストロンと敵対するようになってからも迷いは残り、首領にはV3キックから思わず身を挺してかばってしまうほどの信頼と恩義を残していた。
設定では志郎と同年齢で、本編でも対等としての口調で喋っているが、『仮面ライダーストロンガー』客演時のみ志郎に対して「風見さん」と呼び敬語を使っていた。
普段はカセットアームを持つ右手のみグローブを付けている(『スカイライダー』客演時には両手に指切りグローブを付けていた)。

仮面ライダーV3[]

科学班リーダーとしての活躍で将来の大幹部との呼び声も上がったが、自分の地位が脅かされることを恐れたヨロイ元帥の讒言で、裏切り者として処刑されそうになり、硫酸のプールで右腕を失ってしまう。間一髪のところを部下の片桐次郎たちによって助けられ脱走に成功。彼らの協力で、失った右腕の改造手術を受け、仮面ライダー風のヘルメットを受け取る。これに伴ってライダーマンへの変身能力を得て、ヨロイ元帥への復讐を誓った。当初はヨロイ元帥個人への復讐が目的であり、デストロンへの信頼は残していた。そのためV3とも敵対関係にもあったが、デストロンが悪の組織であるという事実を知ってからはデストロン壊滅のために共闘するようになった。

戦死と生還[]

51話において東京を救うために最終兵器プルトンロケットに乗り込んで自爆し、その功績でV3から“仮面ライダー4号”の称号を贈られる。この展開については「一度悪に染まった者がライダーの仲間入りするにはそれなりのみそぎが必要」と担当プロデューサーが後に語っている。その後『仮面ライダーX』において再登場を果たし、歴代仮面ライダーの戦列に加わる。映画『五人ライダー対キングダーク』ではパワーアームを左手に装備していたが、その事情は不明。
生還の経緯については“プルトンロケットの爆発寸前に脱出し、漂着した南太平洋の島で傷を癒した”と当時の児童雑誌で紹介されてはいたが、劇中では特に描かれていない。『五人ライダー対キングダーク』における再登場までの経緯については後年のさまざまな二次創作作品で題材にされることもある[1]。なお、後年になって平山プロデューサーにより、1号&2号に救出され再改造されたとの設定も作られている。
『仮面ライダーX』以降のゲスト出演では、カセットアームなしで怪人と渡りあったり、ライダーキックやライダー回転キックを放てるようになっているなど、他のライダーと互角の戦力で描かれており、立花藤兵衛と「おやじさん」「丈二」と呼び合うなど、性格設定も他のライダーと同等の扱いになっている。書籍によっては、プルトンロケット事件での負傷を機に再改造・パワーアップしたと記されていたり、平山プロデューサーの監修する書籍でも再改造説を採っている。しかし、再改造の設定が本編で明示されたことはない。

仮面ライダーX[]

劇場版のみ登場。テレビ版にも客演予定であったが、山口が当時『電人ザボーガー』に主演していたため実現しなかった。

仮面ライダーストロンガー[]

37話から登場しヨロイ騎士を追ってギリシャから帰国。ヨロイ騎士を追っていた際、ストロンガーを敵だと勘違いして対立してしまうが、V3が駆けつけ仲裁に入ったため和解。彼らしく猪突猛進ぶりも健在である。かつて日本で共に戦った関係からV3とコンビで戦う事も多く、V3と富士ダム破壊の阻止に向かった際にはヨロイ騎士に敗北し、V3と共に捕まってしまうが、Xとアマゾンに救われ戦線復帰。今回、主要武器である「カセットアーム」は使用されなかった。

仮面ライダー (スカイライダー)[]

初の単独ゲスト出演。スカイライダーとの連携で怪人ドブネズゴンを倒した。

仮面ライダースーパー1[]

仮面ライダーZX[]

山口暁は1986年に死去しており、『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』に結城丈二として客演(当時の芸名は山口豪久)したのが最後の登場である。『10号誕生!! - 』では当時東映アクションクラブに所属していた無名時代の唐沢寿明(当時・唐沢潔)がライダーマンのスーツアクターを演じている。

テレビシリーズ外伝[]

仮面ライダーSPIRITS[]

元デストロンの科学者にして志郎と共にデストロンと戦った四人目の改造人間。本作では、第1部第六話でテレビシリーズで描かれなかったプロトンロケット爆発からの生還劇とアンリとの出会いを描く一方、改造部分はあくまで右腕のみで、スーツは人間以上の身体能力を発揮させる強化服であるということが強調されている(然し第2部では一文字からのテレパシーを受け取る場面が存在する)。
前述のアンリとの縁から、インターポールと仮面ライダーとの橋渡しを行うことも多い。嘗てタヒチで出会った少女・ヒナウには「ジョージ」と呼ばれ、アンリ共々「パパ、ママ」と慕われていた(第2部第二十五話で成長した姿が登場)。
第3部では四国で窮地に陥っている志郎や藤兵衛の元へ駆け付けるべく、無理にオーバースペック改造を施させたライダーマンマシンで瀬戸大橋を越えようとした。
JUDOが歴代ライダーに変身した際にはライダーマンのみ再現されなかった。また暗闇大使からは「イレギュラー」と呼ばれたが、これはライダーマンが完全な改造人間ではない為である。本作の設定として、過去に研究員をしていた時代はデストロン機械合成怪人軍団の武器や能力などは彼が開発に関わったことが示唆されている。

結城丈二を演じた人物[]

スーツアクター[]

山口暁
仮面ライダーV3
唐沢潔
仮面ライダーZX

スタントマン[]

新堀和男

声優[]

林一夫
仮面ライダーX』劇場版
朝戸鉄也
仮面ライダー (スカイライダー)』26話
永江智明
仮面ライダー (スカイライダー)』27話, 28話, 劇場版
曽我部和行
仮面ライダー (スカイライダー)』54話
岸野一彦
仮面ライダーBLACK RX』44話, 46話

備考[]

  • 主役としてのシリーズがなく、そのアウトロー的なキャラクターと戦力的な弱さのためもあってか、当時の児童層の人気はいまひとつであった。歴代ライダーの列には加わっていたものの営業展開上の立場は安定したものではなく、CMや玩具セット等の商品展開から彼のみが外されることも少なくなかった。しかし、後年は次第にその立場が安定し、その悲劇性を帯びた特異なキャラクターが成人したファンによって見直された。後年創作されたコミカライズ作品では重要な役割を演じているケースが見られる。また、低迷し始めていた視聴率がライダーマンの登場によって多少は盛り返したという実績もある。
  • 平山亨によれば、山口の起用は元々彼が風見志郎役の候補者の1人であり、本人も平山の自宅に押しかけるほど熱心にアピールしていたことがきっかけだったという。平山には彼を何かの役に起用したいとの思いがあり、ライダーマンの設定が出てきた際に山口にオファーを出したという。妻の山口千枝は「ライダー役が決まってうれしいはずなのに、『決まったよ』としか言わなかった」と回顧している。

脚注[]

  1. 例として、同時期に活躍していたイナズマンの念力により強制テレポートさせられていた(PSソフト『スーパーヒーロー作戦・ダイダルの野望』)、タヒチに不時着し記憶喪失のまま現地で暮らしていた(『仮面ライダーSPIRITS』)など。

関連項目[]

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