『変身忍者 嵐』（へんしんにんじゃ あらし）は、1972年（昭和47年）4月7日から1973年（昭和48年）2月23日まで毎日放送系で毎週金曜日19：00 - 19：30に全47話が放送された東映と毎日放送製作の特撮テレビ番組。
概要[]
『仮面ライダー』のヒットを受け製作された変身ヒーローに、時代劇の要素を加えた作品。制作局とスタッフ（原作者・メインライター・監督・ナレーター）も『仮面ライダー』と一緒で、内田一作監督は絵巻物風の考証資料まで独自に用意して関係者に配り、スタッフ一同「時代劇版仮面ライダー」を作ろうと大変な意気込みだったという。
仮面ライダーシリーズとの関係[]
- 『仮面ライダー龍騎』に登場した仮面ライダーオーディンは嵐の意匠が取り入れられており、スタッフもこの旨の発言をしている。
『仮面ライダー』との関係[]
- 前述の通り、「時代劇版仮面ライダー」を目指した作品であり、スタッフなどは『仮面ライダー』と共通している。
- 実現はしなかったが第25-27話では、仮面ライダーと滝和也をゲスト出演させて血車党の壊滅を描くという、大胆な案も検討されていた。なおこういった路線変更は仮面ライダーシリーズの『仮面ライダーX』、『仮面ライダーアマゾン』、『スカイライダー』やスーパー戦隊シリーズの『ジャッカー電撃隊』（『ジャッカー』では平山亨の名は未クレジット）等、平山プロデューサーの作品にはよく見られる。
- 仮面ライダーとの劇中での共演は実現しなかったが、合同番宣特番『へんしん!変身!あらしとライダー』が制作され、ゲストとして、南城竜也（『変身忍者 嵐』での）と藤岡弘が出演した。
『仮面ライダー響鬼』との関係[]
- 『仮面ライダー剣』の後番組は、当初は『変身忍者嵐』を参考にした作品を制作するはずだったが、結果、平成仮面ライダーシリーズ第6作『仮面ライダー響鬼』が制作されることとなる。
- 『仮面ライダー響鬼』第36話に登場した鬼の鎧のデザインは、変身忍者嵐を参考にして作られた。
- 劇場版『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』では、「血車党」を意識したと思われる「血狂魔党」が登場している。
脚注[]